『イタリアの街ガイド』第3回 ローマ バロック美術鑑賞

イタリアの街ガイド

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イタリア旅行コラム『イタリアの街ガイド』 ローマ バロック美術鑑賞

古代から永遠と築き上げてきたモニュメントで町全体が美術館となっているローマ。古代ローマ様式が町の外観かと思いきや、実は、そうではない。今に残るローマの町並みは、17世紀の「バロック時代」に作り上げられた。ルネサンスの栄光に隠れがちな「劇的な」バロック美術を堪能してみる。

 

バロックは「驚かせる」のがお好き

一説によると「バロック」という言葉は、ポルトガル語の「歪んだ真珠」という言葉に由来し、ルネサンスの規律正しい平穏な美的感覚から外れているという意味をもつ。

それはローマ市内に残る、下の二つの聖堂に顕著に見てとれる。

サン・ジョヴァンニ・バッティスタ・デイ・フィオレンティーニ聖堂
ルネサンス様式:平面的で規則正しい

サン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂
バロック様式:平面性から脱却するかのように湾曲している。

 

ルネサンス建築様式であるサン・ジョヴァンニ・バッティスタ・デイ・フィオレンティーニ聖堂の正面は、平面的で非常に規則正しい。反対にバロック様式のサン・カルロ・アッレ・クワトロ・フォンターネ聖堂は、壁全体が激しく波打ち、文字通り歪んでいる。目指すものは、人々の目を惹きつけようとする「見た目の派手さ」なのだ。

 

バロック絵画は上手すぎてつまらない??

日本でも頻繁に開催される「バロック絵画展」のような展覧会にゆくと、「どれも似たような絵ばかりですね」という言葉を耳にすることがある。「画面が暗い」「絵の描写が皆、上手すぎる」などの理由で、皆、同じように見えてしまう。

バロック絵画
カルロ・マラッタ
《聖母子とカルロ・ボロメオとイグナツィオ・ディ・ロヨラ》 
サンタ・マリア・イン・ヴァリチェッラ

あまりにも完璧すぎて、逆につまらない
バロックを代表する画家カルロ・マラッタの聖母子…(´;ω;`)

 

例えばルネサンス期の画家アンドレア・デル・サルトの「愛徳」の左側の少年の頭部は、仰ぎ見ていることを考えると遠近法的に正しくなく、顔がペタンとして平たい描写だが、そうは言っても、あまりにも完璧なバロックの画家マラッタのような絵と比べると、「ルネサンスの未熟さ」は、それはそれで味わいがある。

ルネサンス期の絵画 アンドレア・デル・サルト 「愛徳」
スカルツォ聖堂回廊、フィレンツェ

超絶技巧を楽しむ

どれも技術的に上手で、そつなく描かれているバロック絵画に、あまり魅力を感じないならば、逆にこの時代にならないと技術が追い付かなかった、世界最高峰の絵画技巧を鑑賞すると、バロックに対する偏見が変わるかもしれない。

アンドレア・ポッツォ イエズス会伝道の寓意 1691~94年  
サンティニャッツィオ聖堂 ローマ

 

観光客で賑わうパンテオンの近くの目立たないサンティニャッツィオ聖堂に、バロック美術が生み出した”騙し絵”の最高傑作がある。

作者のアンドレア・ポッツォは、聖堂の天井を遠近法を駆使し、見事に消して見せた。

光が差し込む側面の窓の上が実際の天井面で、それより上に見える建築物はすべて騙し絵となっている。

 

聖堂の奥に進むと、祭壇の上には丸天井が見える。しかしこれも絵だ。聖堂の建築資金が枯渇してしまったため、イタリアの聖堂でよく見られる丸天井の建設は断念された。しかし本物の丸天井を建築する代わりに、騙し絵で再現してしまうところがスゴイ。

目指すところは、人々を驚かす「見た目の派手さ」!
ローマは白い大理石の建築群ばかりでツマラないと思う人には、石の建築と色鮮やかな絵画が融合した、このサンティニャッツィオ聖堂は、一番のお薦めだ。

建築費がなくクーポラ(ドーム)を建設できなかったので、騙し絵で再現!

 

 

■■   Access   ■■■■■

サンティニャッツィオ聖堂
Chiesa di Sant’Ignazio di Loyola in Campo Marzio

Via del Caravita, 8A 00186 Roma

 

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